2009年12月7日月曜日

『foot the coacher』

11月下旬の休日 1人で近代文学館での『向田邦子展』へ

『あ・うん』『寺内貫太郎一家』などの脚本家としてや小説家としては説明いらずの向田邦子ですが
1人の女性の生き方としてもかなり興味深く楽しめました


この日 心に響いた1文

言葉は恐ろしい。
たとえようもなくやさしい気持ちを伝えることの出来る言葉だが
相手の急所をグサリと刺して 生涯許せないと思わせる致命傷を
与えるのもまた言葉である

たとえ家族であっても 気心知れた友人であっても 自分から生み出す言葉にほんの少しだけ
責任と思いやりを添えることを忘れないように・・・
そんな事をふと感じた1文でした。

そして館内には お洒落を楽しむことも好きだったという向田邦子のワードローブが一部公開されていたのですが、30~40年前に『BOTTEGAVENETA』『HERMES』『LANVIN』『NINNARICCI』などのワードロープ
を上品に着こなされていた気品溢れる一面をも知ることができました。

言葉1つ 洋服1枚 全てにおいて責任と愛情をもって 
育んでいらしたんだということが感じ取れる貴重な向田邦子展でした

会場内で ARTS&SCIENCEを可愛く着こなされた素敵な方がいらっしゃるなと思っていたら
以前、私に向田邦子の本を薦めてくれたSさんと遭遇 

以前Sさんが薦めてくれた『父の詫び状』をバックに忍び込ませて家を出てきたので
向田節が冷めやらぬうちにカフェで読書

この本 15年ぶりの再読。
あの時とは違う感じ方。
 
冷たい秋風が吹く休日 何だか温かい気持ちで1日過ごせたのも 美しくそして温もりのある日本語に
思い存分触れたから・・・・

そんなきっかけを作って下さったSさんに感謝 ありがとう。


そして 今日のお客様スナップ。

向田邦子さんではないけれど 年月と共に経年変化を楽しみ共に育む1足を履いていらっしゃた
方々 『FOOT THE COACHER編』を・・・・。


まずNO.015のI.S君


I君も学生時代から十年近く足を運んで下さっているお客様の1人。

いつもUNDERCOVERやJUNYAWATANABE MANそしてSOPHNET.などを彼らしく
スマートにいつも着こなしているI君。

今日は来春に結婚が決まったパートーナーSちゃんに十数万円するJUNYAWATANABE MANのJKをプレゼントしてもらい、申し訳なさそうな表情をみせつつ・・・ずっと欲しかったJKの思いがけないプレゼントに嬉しさは隠せないようで 始終笑顔のI君

せっかくなので 全身コーディネイトも・・・。


出会った頃 学生だったI君が『夫』という冠をもつ日をこうして見守る事ができるのはやはり
嬉しい

I君、Sちゃんお幸せに・・・。
 

そして NO.016 のY.T君


取扱い当初から『foot the coacher』の履きやすさとfoot the coacherにしか成し得ない皮革製造に魅了され 1足・1足と買い足しているY君。

この日はたまたま NO.015のI君と素材違いをVISVIMのデニムパンツに合わせて・・・・。


こちらもせっかくなので 全身コーディネートを。


『ようやく寒くなったきたので・・やっと出番がきました』と今シーズン購入したばかりのUNDERCOVERのライダースを着用されていたYさん。

そして 本日最後のNO.017のN.Cさん。


私とお揃いのARTS&SCIENCEのBOOTSを履いていらしたNさん。

Nさんはご主人の転勤で鹿児島に引越していらしてまだ1年足らず。
ソニアさんの世界感がお好きなようで 鹿児島にいらしてからまず最初にARTS&SCIENCEの取扱い店
を探してくださったというNさん。

今日ももちろん ARTS&SCIENCEのワンピースとコートで・・・。
恥ずかしがりやのNさんに無理行って 足元だけパチリ!!

ご存知の方も多いと思いますが、当店でお取扱いさせて頂いているARTS&SCIENCEのSHOES類は
全て『MADE by FOOT THE COACHER』

デザイナーのソニアさんが技術・デザイン全ての面においての信頼関係の上でfoot the coacherに委ねられているのがARTS&SCIENCEのシューズライン。

今年は 長年ヒール愛好者として揺るがなかった私がNさんと同じARTS&SCIENCEのサイドゴアブーツを
購入してから 履き心地の良さに魅了され 今年は好んでローヒールを度々履いたことは私の大きな
変化であったかも知れません。

『ヒール時々ぺたんこ靴』そんな日々を長年過ごしてきた私ですが、
今年はしばらく『ぺたんこ靴時々ヒール』が続きそうです。

 matsushita